IT業界で金融系ってだけで避けてしまうのは非常にもったいない

IT業界で金融、証券、銀行の案件は避けるべきとよく言われていますが、それだけで避けてしまうのは非常に勿体無いことです。その理由を私の経験をもとに記事にしたいと思います。
 
 

金融系プロジェクトの良いところ

私の場合、大手SIer企業に所属していた頃の金融系システム開発に従事していた6年間は、今後のエンジニアとしてのキャリアを積み上げていく上で非常に良い経験ができたと思っています。
 
 
金融系に限らずシステムエンジニアは技術力と業務知識がないと第一線での活躍は難しい職業です。上流SEとなるとエンドユーザーとの折衝、いわゆる要件定義が多くなるのでクライアントの業務知識はより必要になってきますし、コーディングをメインに担当するSEであっても、業務理解がないと業務ロジックを無視した品質の悪いプログラムが量産されてしまう恐れがあります。
 
 
システムエンジニアは技術知識だけではなく、業務知識も当然のように求められるので本当に大変な職業です。でも裏を返せばそれだけ自分の知見をかなり広げることができるわけです。
 
 
システム開発に従事している以上、クライアント業務の理解に努めなければいけないので、できれば興味ない業務知識の習得はしたくありませんよね。
 
 
私が当時所属していたプロジェクトで業務知識として求められたのは、銀行三大業務と言われる「預金」「貸出」「為替」ではなく、投信や保険といった金融商品の販売業務の領域でした。
 
 
いわゆる「投資」とか「保険」とか「相続」といった、日常生活に密に結びつく領域です。ほとんどの人が関心のある分野だと思います。
 
 
日常生活に密に結びつく「お金」に関する知識をシステム開発しながら習得できるわけですから、興味のある人にとって、これほど恵まれた環境はないと思います。
 
 

なぜ金融系は避けるべき案件と言われているのか

避けるべきなのは金融系とか○○系といった業種の話ではなく、本当に避けるべきなのは人員を投入しまくっている大規模プロジェクトへの参画です。
 
 
大規模になればなるほど意志伝達スピードは遅くなり、本業とは離れた対人間面での仕事や調整に大幅な時間をとられてしまいます。やがて収集がつかなくって炎上するパターンがほとんどだと思います。また、この手のプロジェクトは大半ウォーターフォールなので大規模になればなるほど炎上するリスクが高くなるんですよね。
 
 
金融系は避けるべきだと言われているのは、そもそも金融系プロジェクトは他の業種のプロジェクトと比べて規模の大きいプロジェクトばかりなので、相対的に炎上プロジェクトが多く目立ち、結果的に金融系はやばいと言われているだけなんです。
 
 
また金融系は、セキュリティや規制がかなり厳しく、おいそれと新しい技術が導入できる環境ではありません。それがエンジニアとしてのモチベーションが上がらない要因にもなり、さらに敬遠されてしまうのでしょう。
 
 
私が所属していたプロジェクトは大規模ではありません。銀行システムの中でも情報系システムの領域であり、5人程度のメンバーで仕事を回すような小さなプロジェクトでしたので、炎上もなく、貴重な経験を積むことができる環境でした。
 
 
金融系全てやばいのではなく、ちゃんと場所さえ選べば自身の経験とスキルを積むことが可能なんです。
 
 

金融系の基幹系システム開発案件は注意した方が良い

銀行システムとして情報系システムとは別に、基幹系システムがあります。基幹系システムは銀行業務の根幹を担うシステムになり、バグがおきたらニュースになるように社会的インパクトも強いため、かなり確実性を求められます。
 
 
社会的インパクトが強く、確実性を求められるようなシステム開発案件では、比較的現場の空気がピリピリしており、高確率で炎上するので避けた方が無難かもしれません。
 
 

金融系を避ける前にもう一度考えて欲しい

金融系システム開発案件では業務知識として得られるものが大きいため、場所さえ間違えなければ貴重な経験が積める場所でもあります。
 
 
金融系だからといって避けるではなく、金融系のどの分野であるか、プロジェクト規模やシステムの特徴といった側面から炎上しにくい案件を選択できれば問題ないでしょう。

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